星読みセラピスト🕊紗々先生のサビアンシンボル解説「山羊座」

サビアンシンボルとは、12星座の各星座を30等分し「1度ずつの意味」を詩文にしたもの。

牡羊座~魚座まで「合計360個」それぞれに意味があり、1度ずつ紐解いていくことで、星座ごとの壮大な成長の物語が見えてきます。
星読みセラピスト🕊紗々先生のサビアンシンボル解説「山羊座」

山羊座1度~10度

山羊座1度『認識を求めるインディアンの首長』
各部族が集まる場所で、インディアンの一部族の首長が部族の権利と自分の権威を主張しています。
射手座30度の法王は精神性においての権威でした。
山羊座に入り精神性よりも実質の権利を求めて自分の実力を主張しようとします。

山羊座2度『三つのステンドグラスの窓、一つは爆撃で損傷している』
三位一体のステンドグラスは射手座で培った精神的な権威を表します。
1度の首長は自分の主張を認めさせようと強硬な姿勢に。
その結果、部族間で戦いが生じ、1枚の窓(確固たる自信)を壊されてしまいました。

山羊座3度『成長と理解に対して受容的な人間の魂』
2度で首長は自分が何の特性もない人だという認識へと堕ちてしまいました。
しかしこの経験を経てはじめて山羊座のスタートです。
曖昧な憶測を捨て、確実に実際的な成果を得ようと何事も取り組んでみます。

山羊座4度『大きなカヌーに乗り込む一団』
4度では互いに協力し合い一つの目的を追求出来る小集団を作ります。
この集団に上下関係はなく、全員が同じ立場であり率直な意見交換が可能です。
全員で大きなカヌーに乗って長い船旅に出ます。

星読みセラピスト🕊紗々先生のサビアンシンボル解説「山羊座」

山羊座5度『カヌーを漕ぎ、戦争の踊りを踊っているインディアン』
仲間と結束しカヌーの旅に出ています。
5度では外に目を向けて、全員が戦闘的な姿勢に。
仲間同士で互いに鼓舞しあい大きな目標に取り組みます。

山羊座6度『暗いアーチのある小道と底に敷かれた十本の丸太』
暗い小道の先には人々が脅威だと感じる深い森があります。
小道には丸太が敷かれており、丸太があることでその森を皆が安全に出入りできます。
自らが犠牲となることで人を引きつけ集団の結束を作り出します。

山羊座7度『力のあるベールに隠れた預言者』
6度では集団的な場に個人を捨てて自分を没入させました。
7度では6度の反動で、共同体の闇の部分や集団の無意識を表す森の力(力のあるベール)を受け取ります。
属している環境の限界や終わりも視えるように。

山羊座8度『しあわせそうに歌う家の中の鳥』
6度で共同体への献身。
7度ではその反動から共同体への否定的な印象を受け取っていました。
8度では、6度と7度の経験から自分の属する共同体に対しての順応性が高まり、過剰な期待もせずに楽しく過ごせるようになります。

山羊座9度『ハープを運ぶ天使』
ハープは調和的な音を奏でる楽器。
天使は自然界の法則がシンボル化された姿です。
8度の家の中の鳥が暦という時間のカゴから解き放たれて天使になりました。
視野を広げて、穏やかな自然界の時のリズムにシンクロしようと試みます。

星読みセラピスト🕊紗々先生のサビアンシンボル解説「山羊座」

山羊座10度『手から餌をもらうアホウドリ』
アホウドリは人間という未知の生き物の手から餌をもらいます。
9度で同調することに慣れたら、10度では異なる文化や習慣をもつものと交流(同調)しようと試みます。


山羊座11度~20度

山羊座11度『キジの大きな群れ』
キジは一夫多妻制。
群れは雄が作った縄張りの中で生活をします。
11度ではそんなキジように、一般社会と隔絶した少数精鋭の共同体を自ら作りだします。

山羊座12度『講義をする自然の学徒』
自然の学徒はすでに十分理解して合っている仲間に対して講義をするので、無駄な質問はなく、スムーズに意志が伝わります。
少数の人で保護された環境の中では、先進的な研究をしてゆくことが一番向いています。

山羊座13度『火の崇拝者』
拝火教(火の崇拝者)は、神の光や知恵を象徴としているとする炎を崇拝する宗教。
研究を進めていくと人間の根本的創造力という究極の問題に関心が釘付けに。
個人の力や意志で組織や団体を進めてゆける強い力を手に入れたいと思うようになります。

山羊座14度『花崗岩に刻まれた古代の浮き彫り』
13度では孤立してでも信念を貫くという試練の中にいました。
14度では少数で先端的に取り組んでいたことも歴史の中では繰り返されてきたことだと知り、歴史という証人に公認されたような安心感を得ます。

山羊座15度『病院の子供病棟にあるたくさんのおもちゃ』
11度から他者や教育機構などに依存せずに自立的に生きることを追求してきました。
15度では今の社会に何が根本的に足りないかを強く意識し、遊び的な方向で人と自分を育てようと考えるようになります。

山羊座16度『体操着の少年少女』
16度から鏡関係の蟹座の影響が入ります。
天真爛漫な少年少女が先生に注意されながらも体操着を着て仲間と体操を習っていくように、言う事を聞かない子供のような心(蟹座)が現れ、それをいかにうまく今の自分に組み込むかを学んでいきます。

山羊座17度『密かに裸で入浴する少女』
15度の幼児が、16度で小学生となり、17度で思春期の少女に。
表面上、集団生活に適合しているように見えても密かに内面では変化が。
心に着せた洋服のような山羊座意識を脱ぎ捨て自然体で生きたいという解放への欲求が現れます。

山羊座18度『イギリスの国旗』
ユニオンジャックを掲げたイギリス国籍の艦船が世界各地の海を制覇していったように、放たれた個人的な感情や情緒を意識的に自己管理する必要性を感じます。
能動的に目的に合わせて気持ちや感情を作り出すということも試みるように。

山羊座19度『大きな買い物袋を下げた五歳程度の子供』
18度で自分の感情のコントロールを習得。
19度では5歳の子供が大きな買い物袋を下げてはじめてのおつかいに挑むように、自分から進んで集団の役に立つ責任の重い役割に挑戦して、自分の力をさらに高めようとします。

山羊座20度『歌っている隠れた合唱隊』
20度は16度から侵入してきた鏡関係のサインの影響を完全に克服した段階です。
隠れた合唱隊は個人名を出さずに仲間と助け合って歌っています。
自分の個性を強く押し出すよりも、仲間を助けることに価値があると感じます。

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山羊座21度~30度

山羊座21度『リレー競走』
リレー競走は選手が次々とバトンタッチで繋ぎながら他チームと争う競技。
11度で集めた一般社会と違う方向へ逸脱した小集団ではなく、現代的で実際的な活動をするために集められた仲間と協力し合いながら、競争社会に参入します。

山羊座22度『敗北を優美に認める将軍』
勝つこと・ポジティブに生きることに価値があるというのは集団社会に参加する意義の一面でしかありません。
表面的な勝ち負けにこだわらず、負けたことで得られる新しい可能性も開拓していきます。

山羊座23度『戦争での勇敢さをたたえる二つの賞』
21度で多くの人が共有している社会の欲望に従い、22度で社会が押し付ける欲望に支配されることをやめて既存の価値観から自由に。
23度ではその相反する2つの生き方を両立させた成熟した視点で物事を判断できるように。

山羊座24度『修道院に入る女』
修道院は社会が公認した精神の治外法権的領域です。
23度で社会の善悪を知り抜き、24度ではさらに充実した人生を求めて別の体験領域へ移動。
自分の属している文化の根本にある精神的な伝統を受け継ぎ、現代社会の中で発展させようとします。
星読みセラピスト🕊紗々先生のサビアンシンボル解説「山羊座」

山羊座25度『東洋の敷物を扱う商人』
24度の修道院に入ったことで異なる文化や社会が見え、次第に興味がわいてきます。
異質なものを率先して吸収することで、自分が属する社会に対して新鮮な活力を新たに加えようとします。

山羊座26度『水の妖精』
26度から次のサインである水瓶座(普遍性)を意識しはじめます。
水の妖精は人の心に救いや潤いをもたらす想像力の作用を表します。
古き良きもの(音楽や芸術)に親しむことで、それを通じて普遍的な人の心や情緒、愛情などを知ることができます。

山羊座27度『山の巡礼』
26度が落下してくる霊感の恩恵を受け取る(快楽や快適に向かう)ことを表すとしたら、27度はその反対の厳しい道を選択。
強い努力とたゆまぬ集中力で自分の到達したい目標(山の頂上)に接近する上昇力を表します。

山羊座28度『大きな養鶏場』
鳥は山から山へ飛ぶ“風“を表す象徴です。
27度で登りつめた山の頂点には多数の様々な鳥がいます。
これまでの努力はこれを見せるための梯子だったのかもしれないと思うほど、新しい世界の情報で溢れています。

山羊座29度『お茶の葉占いをしている女』
茶葉占いは、カップの中に残った茶葉が、どの位置でどのように見えるかによって、いつ何が起こるのかを占うことができます。
28度で別世界の情報に触れたことで、属する社会に対して将来を見据えた助言ができるようになります。

山羊座30度『秘密のビジネス会議』
29度で得た新情報をもとに社外秘で会議。
その内容は社会が持つ価値観に依存することを手放した者でしか信じることも受け入れることもできません。
社会は決して異質な意見は取り入れないということに気付いた山羊座は独立を決意します。



最後に


・星座の物語を覗いてみる
・サビアンシンボルをざっくりと理解したい
・このサビアンシンボルが惹かれる

など楽しみ方は人それぞれです。

毎日投稿をしていきながら、私自身も星座たちの壮大な物語を楽しく追体験しているように感じます。

このワクワクをみなさまと共有できたら嬉しいです。


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