【タロットカード解説】 大アルカナカード「魔術師」について

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タロットカードは様々なイラストのものがありますが、ほしのこ商店街では代表的な二つの「ウエイト版」と「マルセイユ版」について、その意味やキーワードの解説をさせて頂きたいと思います。

既に持っているという方や、これから買ってみようと思う方は是非参考にしてみて下さい。

第2回目は、大アルカナカードの「魔術師」についてお話させて頂きます。

今回は大アルカナカード
「魔術師」についてのお話です★

【タロットカード解説】 大アルカナカード「魔術師」について

タロットカード大アルカナカード一覧

魔術師のお話を始める前に、タロットカードの構成について。

タロットカードは、「大アルカナカード」と呼ばれる22枚のカードと、四元素の意味が込められている「小アルカナカード」56枚の、合計78枚で構成されています。

22枚の大アルカナカードは1番から順番に下記の並びで構成されていますが、ウエイト版とマルセイユ版はそれぞれ、8と11のカードの位置が入れ替わっています。

大アルカナカード
1:魔術師
2:女教皇
3:女帝
4:皇帝
5:教皇(法王)
6:恋人
7:戦車
8:力or正義
9:隠者
10:運命の輪
11:正義or力
12:吊るされた男(吊られた男)
13:死神
14:節制
15:悪魔
16:塔
17:星
18:月
19:太陽
20:審判(復活)
21:世界
0:愚者(番号の割り当てが無い場合もあります)


小アルカナカード
小アルカナカードは四元素を表し、それぞれが14枚で構成されています。

四元素「土」を表すカード
ペンタクルス(コイン)
・1~10
・ペイジ、ナイト、クイーン、キング

四元素「水」を表すカード
カップ(杯)
・1~10
・ペイジ、ナイト、クイーン、キング

四元素「火」を表すカード
ワンド(棒)
・1~10
・ペイジ、ナイト、クイーン、キング

四元素「風」を表すカード
ソード(剣)
・1~10
・ペイジ、ナイト、クイーン、キング


またタロットカードは上下の向きにより、カードの意味やキーワードが異なる事もあります。
カードが正面に向いた状態を「正位置」とし、上下逆さまの状態を「逆位置」としてキーワードを読みます。



「魔術師」のキーワード

正位置
開始、挑戦する、1からはじめる、創造(創造の始まり、創造的な活動を始める)、才能、独創性

逆位置(上下が逆さまの場合)
未熟、無気力、消極的になる、中途半端(優柔不断)

また、「タロットバイブル 78枚の真の意味(著レイチェル・ポラック)」によると、逆位置には「ブロックされたエネルギー」という解釈があります。




「魔術師」のカードイラストについて

【タロットカード解説】 大アルカナカード「魔術師」について

・魔術師
錬金術を行う若き魔術師。
どちらのカードもテーブルの上に自然界に存在するもの(四元素)を広げ、それらを材料として何かを作り出そうとしているイメージの人物像で描かれています。
ウエイト版の魔術師は、天と地を指して自信に満ち溢れています。


・無限大のマーク
ウエイト版の人物像の頭上に「∞」のマークが描かれています。
これは魔術師と言う人物に「無限の可能性がある事」を表しています。
マルセイユ版の魔術師は帽子がそのイメージとして描かれています。


・赤いバラ(ウエイト版)
男性性を表し、能動的なものを表現しています。


・白いユリ(ウエイト版)
女性性を表し、受動的なものを表現しています。


・四元素
テーブルの上にあるものは、自然界に存在する四元素を表しています。
・ワンド、棒(火)
・カップ(水)
・ソード、ナイフ(風)
・ペンダント、コイン(土)


・黄色の空(ウエイト版)
希望や明るさを表しています。



「魔術師」のイメージについて

「魔術師」のカードは四元素という材料を前にし、「今から何をしようかな?」と、それらを使って何かをはじめようとしている人物のカードです。

また、「無限の可能性」や「才能」というものを持っていますから、「ありとあらゆるものを生み出す強さ」や、「何者にも成れる勢い」と言うものを感じる人物となっています。

また、魔術師のカードに当てはめられている数字の「1」のイメージから見ると、魔術師は「目標の明確さは別として、始める勢いがある」というイメージにもなります。

カモワン版の魔術師は「手品師」というキーワードで、「仕事を始める」と言うニュアンスもあります。



読み解きのポイント

「魔術師」は既に準備の整った状態にあり、新しく何かを作り出そうとしていたり、何かをはじめようとしていたりする段階であり、「物事が始まりだした状態」のカードです。

この事から、「物事をはじめる準備が整った」、「物事が進みだした」と読む事も出来ます。


お仕事の面で「魔術師」のカードが出た場合は・・・
既に「準備が整った状態」にあるか、「いよいよ始動する状態になった」、「いよいよ進みだした」と読む事が出来ます。

正位置の場合は「良いスタートが切れそうだ」とし、物事が順調に進みそうな雰囲気が見えます。

逆位置の場合は「スタート時のつまずき」と読む事も出来ますので、「やる気がないのに始めてしまった」とか、「とうとう始まってしまった」という気持ちを持っているとも読めます。
あまり気分の乗らないスタートであったかも知れません。

補足やアドバイスとして読むと、魔術師のカードは、勢いのようなエネルギーは十分に備えていますが、「目標の曖昧さ」も感じますので、カードの向きに関わらず、「どのような目標に進んで行くのか?」を意識するのも良いでしょう。

【タロットカード解説】 大アルカナカード「魔術師」について


恋人の関係性で「魔術師」のカードが出た場合は・・・
お二人の関係性の「始まりの状態」がどうなのか?を読み取るイメージです。

正位置の場合は、「恋が実り、お付き合いが始まりそう(始まった)」というイメージですが、逆位置の場合は少し消極的な雰囲気で、「何となくお付き合いが始まりそう(始まった)」や、「友達の期間が長く、その延長でお付き合いが始まった」とも読む事が出来そうです。

既にお付き合いされいる場合の関係性を読む際に「魔術師」のカードが出たら、少し前に気持ちの切り替えや、更なる進展を望むような気持ちが起こったのかも知れませんし、具体的に「お二人の関係性を見直すような出来事」があったとも読めます。

「魔術師」のカードを恋の進展のアドバイスとして読むなら、お二人でお付き合いの始まりを少し思い出すような、「初心に帰る」というアドバイスになります。

思い出話をしたり、お互いの気持ちを確認したりすると、今後のお二人の具体的な方向性やビジョンが固まりそうです。

【タロットカード解説】 大アルカナカード「魔術師」について



最後に

タロットカードは、種類によりニュアンスやキーワードが変わる事もあります。

そして「占い」や「アドバイス」でカード読む場合は、カードを見た時のインスピレーションも大切なポイントになります。

カードの意味を知る事も大切ですが、キーワードにこだわり過ぎる事無く、その時々で受け取るものや、カードを見て感じた事も大切にしながら楽しんで下さいね。


今回の記事の監修は
熊井まり*くまりん(๑・㉨・๑)さん
・熊井まり*くまりん(๑・㉨・๑)Twitter

さんがつ@月のうさぎ さん
・さんがつ@月のうさぎTwitter

以上のメンバーでお送りしました。
次回の更新もお楽しみに~!

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