【意志の飲み物】芽吹きのチャイ

みなさまいかがお過ごしでしょうか?
すっかりあたたかくなり、身体が軽く感じられる方も多いかと思います。

私は相変わらず、毎日その時の感じ感覚に合わせてハーブ・スパイスの感じとすり合わせをしながら、その時に合ったチャイを淹れています。
寒い時は濃く、低く、あたたかな香りのするハーブ・スパイスを選ぶことが多くなり、
あたたかな今は、軽く、すっきりするような、華やかな香りのハーブ・スパイスが多くなります。

それは、季節が陰の極みである寒い冬から、固く閉じた芽がほころびる始まりの春へ移行したのと同時にマクロとミクロの中点である身体が、冬の間に蓄えたものを活かして循環させようと、軽やかに動き出したのだと思います。
密やかにそっと瞬いていた星々が、少しずつゆっくりと流れるように踊りはじめたのです。

今回は、そんな心地にぴったりなチャイのレシピをご紹介します。




【意志の飲み物】芽吹きのチャイ 1杯分

【材料】
A.
クローブ ホール 2個
グリーンカルダモン 1個
コリアンダーシード 1つまみ
セロリシード 1つまみ
ディルシード 1つまみ
キャラウェイシード 1つまみ
セイロンシナモン 1cm

B.
エジプトミント 1つまみ
ジンジャーパウダー 耳かき山盛り4杯分
ルイボスティー ティースプーン山盛り1杯

水 100cc
牛乳 100cc
マスコバド糖 テーブルスプーン山盛り1杯

仕上げ用セイロンシナモンパウダー 少々


【作り方】
①Aを小鍋に入れ、弱火で乾煎りします。
 焦がさないように鍋を揺すりながら、香りが立ったら乳鉢に移します。

②Aの粗熱が取れたら、乳鉢で荒くつぶします。
 カルダモンは、黄緑色の莢の中の黒い種子を潰します。風味をより引き出せます。

③小鍋に水100ccを入れて、沸騰したら②とBを加えて、蓋をして弱火(ふつふつと泡が出る状態)で3分煮出します。

④マスコバド糖と牛乳を加え、強火にして沸騰直前までよく混ぜます。吹きこぼれる手前で火を弱めます。
 静かになって沈んだら、再び強火にして吹きこぼれる直前で火を弱めます。これをあともう1回繰り返します。

⑤カップに漉して、仕上げにシナモンパウダーを1~2振りして、熱いうちに召し上がれ。


手順毎に、香りと音、身体との呼応をそっと感じてみてください。
それは、火と水と風と土の四元素、香りと音が織り成すハーモニー、その世界を体現している宇宙との調和であり対話です。

クローブやシナモンの温かさ、生姜の活力を感じながらコリアンダーやミントの爽やかさに、ディルが春の訪れをより感じさせてくれます。
なかでもセロリ、ディル、キャラウェイは水星に関連づけられているハーブです。
水星は知性、コミュニケーションなどを象徴する天体で、身体に対しては頭や胃腸に対応しています。
それらは集中力を高め、消化を促し、デトックス、そして鎮静作用があると言われていて、またミントは昔から癒しや浄化と関連付けられ、活性化後鎮静化し、熱を冷まし、消化を助けてくれます。

冬から春への移行を、優しくゆるやかに後押ししてくれる、そんなチャイを楽しんで頂けたら嬉しいです。

【参考商品】

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