星読みセラピスト🕊紗々先生のサビアンシンボル解説「乙女座」

サビアンシンボルとは、１２星座の各星座を30等分し「１度ずつの意味」を詩文にしたもの。

牡羊座～魚座まで「合計360個」それぞれに意味があり、１度ずつ紐解いていくことで、星座ごとの壮大な成長の物語が見えてきます。

乙女座１度～１０度

乙女座１度『男の頭』
乙女座の目的は「個の確立」。
個人という基準は物質的な肉体の区別だけに根拠を置いています。
そのため目的を果すために、心理や感情に関心を抱くことを捨てて、目に見えるもののみに意識を集中していきます。

乙女座２度『掲げられた大きな白い十字架』
特定のものに集中し始めた代償に全体像が見えなくなってしまったので、判断基準を公的な考え方に委ねることにしました。
これは獅子座で育てた主観性が、公共的な思想を象徴する「大きな白い十字架」に葬られたことを意味します。

乙女座３度『保護をもたらす２人の天使』
1度2度を経て(2人の天使)、観点が変わり、新しい発見や新鮮な印象を受けとれるようになりました。
それによって自分の選んだ道は正しかったという確信(保護)を得られるようになります。

乙女座４度『白人の子供たちと遊ぶ黒人の子供』
目の前で見たものだけを判断基準にすると決めた乙女座は、例えば人種であれば、背後にあるルーツや境遇を全て無視して接することができます。
平等であることを大事にするので、不平等や偏見を見つけると改善したくなります。

乙女座５度『妖精の夢を見る男』
自分の信念を言葉で伝える時、言い回しを変えるだけで、与える印象を変えられることに気づきました。
信念に忠実であればあるほど、例えば夢で妖精に魅せられるように、イメージを脚色することに熱中していきます。

乙女座６度『メリーゴーランド』
“木馬が上下に動く““回転する“2つの動きをするメリーゴーランド。乙女座は1つのことに集中するため2つのことを同時にすることはできません。
人生の軸となる部分には目を瞑り、生活の細々としたことに彩りを加え日常で遊ぶことを楽しみます。

乙女座７度『ハーレム』
メーリーゴーランドの軸と馬などの周辺の関係が、7度で支配する者とされる者に変化し依存し合います。
こういう関係性で作り上げた日常は非常に魅惑的です。

乙女座８度『最初のダンスの練習』
6・7度では楽しみを追求するとき、人に委ねたり、おかれた環境の中から手に入れていました。
今回楽しみは自分の力で生み出せるということを発見。ダンスを習得するときのように、自発的に自分を楽しませる練習を始めます。

乙女座９度『未来派の絵を描く男』
誰の手も借りずに“楽しみ“をつくり出せるようになったら、その姿勢はさらにエスカレート。
日頃の言動やファッションなども楽しみの一部としてありきたりから逸脱させたいと思うようになります。

乙女座１０度『影の向こうを覗く二つの頭』
限界を超えようと歩を進めると意識と無意識(影)の境に到達。
無意識の領域を覗いてみますが、そこは捉えどころのない自我を脅かす恐怖そのものにしか視えず、怖さのあまり引き返します。
実生活のバランスも崩れやすい時期です。

乙女座１１度～２０度

乙女座１１度『母親の期待の鋳型にはまる少年』
母親にとって自分のお腹から生まれた子供は自分に近い存在。
いつの間にか期待を押し付け過保護になってしまうことも。
そんな母親のように、掌握できる意識の範囲にいるもの全てを管理下に置き“完璧であること“を求めます。

乙女座１２度『ベールをはずされた花嫁』
「ベールの花嫁」には隠させれた自然界の法則の象徴という定番の意味があるそうです。
11度からの流れから“知らないことがある“ということが許容できず、未知である自然や宇宙の謎を解き明かす(ベールを外す)ことに夢中になります。

乙女座１３度『政治運動を制圧する強い手』
自分の意志を浸透させる11度の力と12度の知的探求力の強さを統合したカリスマ性のある支配・指導力を発揮します。
しかし自分の強すぎる意志に自分自身も気付かず支配されているため意に反する意見を取り入れることが出来ません。

乙女座１４度『家系図』
乙女座にとって家族とは、個人の持つ力や富を独占的に継承させるための集団です。
13度で作り上げた体制は、多くの人と共同して形成してきた安定したものではなく、一人の力のみに依存した不安定なもの。
崩れる前に確実に継承することを考えます。

乙女座１５度『装飾されたハンカチーフ』
「装飾されたハンカチーフ」とは家柄の象徴。
14度で確認した家系図(ハンカチーフ)に守られている自分の持つ資質や安心感を外部から汚さないようにと警戒心が強くなります。

乙女座１６度『オランウータン』
16度から鏡関係にある魚座の影響が入り自分の中の醜い部分やあえて避けていた事と直面する出来事が起きます。
それはまるで子供が初めて動物園で猛獣に出くわした時のような衝撃です。
心中穏やかではないですが人間的な成長のチャンスです。


乙女座１７度『噴火している火山』
16度では自分の中で抑圧されていたものが外側からやってきましたが、17度では自己の内側からわき出してきて、これまできちんと形成しようとしてきた生活、経歴、言動が転覆します。
しかしこの体験が脱皮のきっかけになります。

乙女座１８度『ウィジャ盤』
西洋版こっくりさんのウィジャ盤は、無意識からのメッセージを聞き取ることで、自身の未来を決めようとする時に使われる道具です。
17度の火山の噴火を肯定的に捉え、その力を指針とし、壊れてしまった人生を構築し直します。

乙女座１９度『水泳競争』
16度から魚座がもたらしてきた目に見えない無意識の力に、最初は漠然とした脅威を感じていましたが、次第に慣れて扱うこともできるように。
次はその無意識(水)の中に飛び込んで、その場で揺れ動く感情や衝動をゲーム感覚で楽しむようになります。

乙女座２０度『キャラバン車』
15度まで人格の殻と血縁に縛られ他者との交流を避けていた乙女座。
19度で飛び込んだ水の中にいる時に競争等を経て真の仲間を見つけることができました。
意気投合した仲間と新しい場所を開拓するため西(＝開かれた世界＝天秤座)へ向かいます。

乙女座２１度～３０度

乙女座２１度『少女のバスケットボールチーム』
共に歩む仲間は少女(受容性＋純粋)のチーム。
外部の意思は関係ない自分達だけが要求しているもの(ボールをゴールに入れる)を外部から引き寄せる力があります。
一人で成し遂げられないこともチームワークで達成していきます。

乙女座２２度『王家の紋章』
実務的なステイタスを上げることに成功したら、そこに強いブランドイメージ(王家の紋章)を与え、置き換えのきかない強いカラーを付加します。
ブランドイメージが確立するとそのブランドは安定して活動し続けることができます。

乙女座２３度『動物のトレーナー』
23度は21度(努力)と22度(プライド)の調停的な配合。
目の前の人や動物の磨かないままだと埋もれてしまうような資質や適正を見つけて訓練で引き出すことに長けています。
節度を保ちつつ、個人の適正に応じた訓練をしていきます。


乙女座２４度『メリーと彼女の白い羊』
中国からやってきた禅の「十牛図」 にある第4図が23度、第5図が24度にそれぞれ似ています。
トレーナーの力が十分に達成されると、余分な力や警戒心が必要なくなり、メリーさんと羊のような穏やかで素朴な関係に変化します。

乙女座２５度『半旗として掲げられた旗』
半旗は弔意を表します。