星読みセラピスト🕊紗々先生のサビアンシンボル解説「蟹座」

サビアンシンボルとは、12星座の各星座を30等分し「1度ずつの意味」を詩文にしたもの。

牡羊座~魚座まで「合計360個」それぞれに意味があり、1度ずつ紐解いていくことで、星座ごとの壮大な成長の物語が見えてきます。

蟹座1度~10度

蟹座1度『船に掲示される巻かれ広げられる旗』
双子座30度の女性たちは、居合わせた人達と船旅をすることにました。
大海を移動する「船」は、乗り合わせた船員が共通した方向に進むことを意味します。
その「船」に「旗」を掲げることで目には見えない統率力が生まれます。

蟹座2度『広く平らな場所の上につるされた男』
1度で自分個人のものの見方を捨て、より大きな基準である「旗」に従属する決断をしました。
新しく踏み入れた世界はあまりにも広大で圧倒されます。
戸惑いながらも期待感で胸はいっぱいです。

蟹座3度『毛深い鹿に先導される毛皮に包まれた男』
広大で普遍的な世界の中で、自分に何ができるか、どこに進んでいくかを確認しようとしても判断がつきません。
そんな時は、まず直感(鹿)に従うと、ちょっとしたきっかけで回答が見つかります。

蟹座4度『ねずみと議論する猫』
今までネズミに対して強気だった猫が、低姿勢になってネズミと話そうとしますが、今までを拭えず、半ば言い訳じみた態度になってしまいます。
双子座までに作ってきた自我を捨てる決意をしても、思い切り捨てるにはまだ時間がかかるようです。

蟹座5度『列車に破壊された自動車』
4度の猫は自分の行きたい方向に自動車を走らせますが、ネズミ達を乗せた列車の線路を横切ってしまい自動車が大破。
しかしこの出来事をきっかけに自我を捨てることに成功します。
望んだ世界で自分のすべき事がわかるようになってきます。

蟹座6度『巣を作る猟鳥』
野放しではなく、必要必需品としてや他の動物の保護のために狩猟をされている猟鳥が巣を作り始めるように、共同体と共存するため、自分の持てるものを犠牲にしながら、壊れた自我を再構築していきます。

蟹座7度『月明かりの夜の二人の妖精』
拘束された生活を続けていると、反動で遊びたい心が疼きます。
心が軽くなる月明かりの夜、解放された様々なキャラクターの自分(妖精たち)が顔を出し陽気に踊り出します。

蟹座8度『服を着てパレードするウサギたち』
7度の「妖精たち」が「ウサギ」に変化し、“服を着る“や“パレードのために整列する“といった人間生活をするための練習を始めてゆきます。

蟹座9度『水の中の魚へと手を伸ばす小さな裸の少女』
7度の「妖精たち」が「ウサギ」からさらに成長し「小さな裸の少女」に変身しました。
少女は親しい人の心の中(水の中の魚)を深く理解するべく、その人の心の中に入ろうと手を伸ばします。

蟹座10度『完全にカットされていない大きなダイヤモンド』
エゴ(自己)が少しずつ育ってくると、「他者と橋をかける」という目的を思い出します。
9度の「少女」が理解したことは、言葉にならない内的な実感でした。
原石の中で最も良い部分だけを残しカットしていくように、言葉にならない事柄であっても相手にわかりやすい言葉を探し伝えようと努力します。




蟹座11度~20度

蟹座11度『しかめつらをするピエロ』
10度で世渡りの術を身につけると、今度は自分が本当に価値があると思うものだけを認めようとします。
そのため、周りが盲従していると感じる事柄をピエロのように茶化したり馬鹿にしたくなります。

蟹座12度『メッセージを持った赤ん坊をあやす中国人の女』
中国(精神文化)の女性が赤ん坊を育てています。
しかしその赤ん坊は重大な人の生まれ変わりで、そのことに気付いているのは育てている女性だけ。
誰もが気付かない自分だけが見出す価値を大切に育てようとします。

蟹座13度『とても目立つ親指で少し曲げられた一つの手』
自分だけが見つけ出した考えや宝物はまだ誰の手にも触れさせたくありません。
そのため、自分の中では強い意志(目立つ親指)で満たされていても、周りからは少し閉鎖的(手の指を内側に曲げているよう)に見えます。

蟹座14度『北東の大きな暗い空間に向いているとても年をとった男』
自分だけが見つけ出した考えや宝物をこっそりと着実に育てていった結果、北の果てに到達しました。
北(東)は蟹座を象徴する心の領域、深層心理です。
ここに至ることでようやく持論が確信に変わります。

蟹座15度『ありあまるほどの食事を楽しんだグループの人々』
14度で北(精神)の果てまで到達しました。すると今度は反動で世俗的な衣食住(物質)を充実させること、その中で周りの人たちと楽しく交流することに興味を持ち始めます。

蟹座16度『手書きの巻き物を目の前にして広場の前にいる男』
チベットの僧侶が自身の描いた曼荼羅(手書きの巻き物)を目の前にしています。
蟹座(水=心理)に、鏡関係にある山羊座(土=具体的な表現)の影響が加わり、心の中にある漠然としたものを形(曼荼羅)にし始めます。


蟹座17度『知識と生命に成長する微生物』
微生物が多様な成長をしていくように、心の中の曖昧なことが形になっていくに従って、今まで捉えてなかった分野へもチャレンジしていけそうな可能性の広がりを感じます。

蟹座18度『ヒヨコのために土をほじくる雌鳥』
雌鶏は雛の成長のために土をほじくり餌を探します。
同様に、自分の新しい可能性をもっと成長させるため、自分の内面的な目的と適合するような、あるいは適合しなくてもそれに近いことができる社会的な活動の場を探し始めます。

蟹座19度『結婚の儀式を遂行する司祭』
結婚式など「社会的生活(山羊座)」の中で、「宗教心や精神を扱う司祭(蟹座)」は活躍しています。
そんな司祭のように、18度から探し始めた自分の内面的な目的と合う居場所を見つけ、のびのびと過ごせるようになります。

蟹座20度『セレナーデを歌うゴンドラ乗り』
今回の20度で、16度の曼荼羅を完全に具現化させた姿になります。
社会的な生活の中で蟹座が担うのは、昔から人気のゴンドラに乗った観光客のためにセレナーデを歌うゴンドラ乗りのような、伝統や風習、ローカルな分野です。



蟹座21度~30度

蟹座21度『歌っているプリマドンナ』
与えられた役を素直に演じていましたが、次第にオペラの主演女声歌手プリマドンナのような、既に存在する役割の中の頂点を目指すように。
オペラは全員で作り上げるもの。
他の配役の揚げ足は取らず、一緒に盛り上げていく力が必要です。

蟹座22度『 ヨットを待つ女』
理想に近づくために自分から働きかけましたが、この方法では非日常を日常生活に持ち込むことは難しそうです。
今度は、いつまでも来ないヨットを船着場で辛抱強く待つ人のように、待ち続けることで望むものを引き寄せる方法を試してみます。

蟹座23度『文学会の集まり』
文芸会は、文化や文明を批評したり、小説やシナリオの創作をする会です。
そんな文芸会を思わせるような思考が働き、21度の経験と22度の夢を擦り合わせた新しい人生のシナリオを編みたいと思うようになります。

蟹座24度『南から差し込む太陽に照らされたところにいる女と二人の男』
“21度(男)×22度(女)×23度(男)“
現代社会を批評するのをやめて、「南から差し込む太陽に照らされた場所(=社会の中)」に、理想の共同体を親しい仲間たちと作り生活してしまおう!と思い立ちます。

蟹座25度『右肩越しに突然投げられた黒い影または外套』
右肩=秩序化された自我
黒い影=人には理解できない謎の要素
いなくなった21度のプリマドンナが、右肩に謎の力(黒い影)を携えて戻ってきました。
日常的な退屈の中で生きている人に新鮮な刺激を与えます。

蟹座26度『豪華さに満足と幸せを感じ、長机の上で読書している人々』
26度で手に入れた高いステイタスや贅沢な暮らしを維持しようとすると、その安定を壊そうとする力が嵐の如く突然にやってきます。
手に入れた安楽を持続させるためには、外敵を跳ね除ける努力が常に必要です。

蟹座27度『渓谷での嵐』
揺るがない大切なものを認識したら、移動型の生活をするロマのように、「霜」に覆われていた「森」を飛び出し、新しい環境で自分の実力を試そうとします。

蟹座28度『現代の少女ポカホンタス』
ネイティブアメリカンの少女ポカホンタスは、侵略者の生活に興味を持ち、親しくなり、処刑をも救ったと言われています。
嵐をきっかけに仲間との平安を保つ執着が薄れ敵対してきたものが新しい生き方への案内役に思えてワクワクします。

蟹座29度『双子の体重を量るミューズ』
28度で蟹座の出口を見つけたら引越し前の荷造りです。
文芸・学術・音楽・舞踏などをつかさどり、音楽合戦の審判役も務めた女神達ミューズ(ムーサ)のように、蟹座の体験で培ったものと予見的な直感を天秤にかけ冷静に取捨選択します。

蟹座30度『アメリカ革命の娘』
旅立ちの時。親しんできた生き方や場所、環境、仲間との関わりに無条件に愛着を抱いてますが、それ故に盲目になる部分に違和感を覚え旅立つことにしました。
※アメリカ革命の娘・・革命に携った人物を称賛し当時の理想を維持し促進する組織




最後に


・星座の物語を覗いてみる
・サビアンシンボルをざっくりと理解したい
・このサビアンシンボルが惹かれる

など楽しみ方は人それぞれです。

毎日投稿をしていきながら、私自身も星座たちの壮大な物語を楽しく追体験しているように感じます。

このワクワクをみなさまと共有できたら嬉しいです。


「星読みセラピスト🕊紗々~shasya~」

西洋占星術を用いて「あなたが生まてきた理由」を優しく紐解いていきます。



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